【理解されない痛み】発疹がないタイプのコリン性蕁麻疹

コリン性じんましん（※医学的には「コリン性蕁麻疹」とも表記されます）は、発汗をきっかけに起こる特殊なじんましんです。多くの人が赤い発疹やみみず腫れのような症状を伴いますが、中には「発疹が出ない」というタイプの人もいます。

僕自身もそうでした。最初はかゆみやチクチク感があるのに、鏡で見ても何も出ていない…。これが一番やっかいなんですよね。「見えないから伝わらない」「我慢しろって言われる」そんなもどかしさを感じている人も多いと思います。

こういった“発疹なしタイプ”のコリン性じんましんには、以下のような特徴や注意点があります。

発疹なし＝軽症？実はそんなことはない

見た目に出ないからといって、症状が軽いとは限りません。むしろ、体感的にはかなりつらいケースも多く、

• チクチク刺されるような痛み
• ゾワゾワとした違和感
• 息苦しさや動悸を伴うことも

など、「見えない症状」の分だけ、精神的な負担も大きくなります。共感してくれる人が少ないと、自分でも「気のせいかな？」と思ってしまうこともあるかもしれません。

発疹がないことで受診時の誤解も

皮膚科で相談しても、「何も出てないね」と流されることが少なくありません。僕も実際、何度も経験しました。

そこでポイントになるのが、「状況をしっかり言語化する」ことです。たとえば：

• どんなタイミングで症状が出るか（運動後、入浴後、緊張時など）
• どれくらいの時間続くか
• どんな痛みや感覚か（例：チクチク、焼けるような感じ、かゆいけどかゆくない など）

こうした情報をメモしておくと、医師とのコミュニケーションもスムーズになります。

周囲の理解を得るために

「見えない不調」って本当に説明がむずかしいです。でも、自分の感じている不快感は“ちゃんと存在している”ということを忘れないでほしいです。

身近な人に理解を求めるなら、SNSの体験談やこの記事のような情報を共有するのも一つの手です。「あ、同じ症状の人いるんだ」と思ってもらえたら、少しずつ受け入れてもらえることもあります。

まとめ：発疹がなくても、じんましんは“ある”

コリン性じんましんは、目に見えないからといって軽視されていいものではありません。

• 発疹がなくても症状は出る
• 体感的なつらさは人によって差がある
• 言語化して記録することが診察や理解に役立つ

発疹がないタイプのじんましんで悩んでいる人も、どうかひとりで抱え込まず、自分の感覚を信じて向き合っていってほしいと思います。