冬だけ発症する謎の蕁麻疹…その正体はコリン性？

冬だけ症状が出る？コリン性蕁麻疹の不思議な発現パターン

コリン性じんましん（※医学的には「コリン性蕁麻疹」とも表記されます）は、
「暑い時期や運動のあとに出るもの」というイメージが強いかもしれません。

ところが実際には、「冬だけ症状が出る」という方も少なくないんです。

僕自身も、冬になると特に症状が強まる傾向があって、
「寒いのに発疹が出るなんておかしいな…」と混乱した経験があります。

では、なぜ冬だけ症状が出ることがあるのでしょうか？
その理由と対策についてお話ししていきます。

寒いのに発疹？その理由とは

一見すると矛盾しているように思えますが、
冬は実はコリン性蕁麻疹が出やすくなる条件がそろっている季節なんです。

主な要因は以下のとおりです：

• 寒暖差による自律神経の乱れ
• 暖房の効いた室内と屋外の温度差
• 寒い分、運動や入浴で一気に体が温まることで誘発される
• 冬特有のストレス（年末の忙しさ・乾燥など）

つまり「外気の寒さ」ではなく、
「急激な体温上昇」によって発疹が出るという仕組みなんです。

僕の冬の発症パターン

僕の場合、冬場は特に入浴後や寝る前に症状が出やすくなってました。
お風呂に入ってポカポカになったあと、
急にチクチクとかゆくなって、胸や背中、腕にかけて赤い発疹が広がるんです。

また、外出先から帰ってきて暖房の部屋に入ったときにも、
一気に汗ばんでじんましんが出てしまうこともありました。

冬の対策ポイントは「温まりすぎないこと」

冬にコリン性蕁麻疹が出やすい方には、以下のような対策をおすすめしています：

• 入浴は熱すぎない38〜39℃で、長湯を避ける
• 湯上がりの保湿とクールダウンを意識する
• 室内の温度は20〜22℃程度を目安に、急激な温まりを防ぐ
• 寒暖差に備えて、服の重ね着で温度調整できるようにする

暖まりたい気持ちはすごく分かりますが、
“ぽかぽか”より“じんわり”がベストです。

まとめ：冬だけ出るのは「異常」ではありません

• コリン性蕁麻疹は冬でも発症します
• 原因は“寒さ”ではなく“急激な体温上昇”
• 冬は寒暖差やストレスで自律神経が乱れやすい季節
• 対策は「温まりすぎないこと」＋「生活リズムの安定」

冬だけ症状が出るからといって、
「自分だけ変なのかも…」と不安に思わなくて大丈夫です。

むしろ、体が出してくれているサインを受け取って、やさしく整えてあげることが、
春以降の体調にもつながっていきます。

焦らず、じんわり向き合っていきましょうね。